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人は何のために働く?
お金を稼ぐため
働く理由を問われて、まず初めに思い浮かぶのは、お金を稼ぐためではないでしょうか?
当たり前ですが、お金は生きていくために必要不可欠なものです。
「和同開珎」や「富本銭」というワードを社会の授業などで聞いた記憶のある方もいらっしゃるかもしれません。
日本では1000年以上も前からお金を利用した物の取引が行われてきました。
お金は全ての人に共通の価値をもたらすものとして、優れていることが分かります。
多くのお金を持っていると、それだけ多くのことができるようになります。
人生の幅が広がりますから、皆お金を欲しがるのですね。
もちろん、お金と幸せが比例するかと言われると、必ずしもそうとは限りません。
しかし、幸せな生活を手に入れやすくなるのは事実です。
社会に貢献するため
この世の中は、人々の協力によって成り立っています。
人は1人では生きていけません。
例えば今住んでいる家。
その家を建てるために、どれだけの人が関わっているでしょうか?
大工さんだけではありませんよ。
「住宅建築 関わる人」などと検索してみてください。
また、今このページを見ているスマホやパソコン。
どれだけの人々の協力で作られているでしょうか?
その技術が生み出されるまでを考慮すると?
インターネット環境も考慮すると?
この社会は人々の協力によって成り立っているということを深く理解していただけたかといます。
そして今度はあなたも、世の中に何かを提供するのです。
人生を充実させるため
これまでに挙げた「お金を稼ぐため」や「社会に貢献するため」は、それらを行う理由を追求していくと、最終的にはここに行き着くのではないでしょうか?
先ほどの話と重複する部分がありますが、お金を稼ぐことで人生の自由度が高まり、ゆえに充実度も高めることができます。
社会に貢献することで喜びを感じ、人生を充実させることができます。
人生の目的は人それぞれあると思いますが、充実した人生を送りたいということは、多くの人に共感していただけるかと思います。
働くということは、その人生の充実に直結する事柄の1つとして、とても重要であると言えます。
社会に価値を提供するために
実はここまでの話は「価値」をキーワードに説明することができます。
社会に貢献するとは、すなわち社会に価値を提供するということです。
そして価値の対価として、お金を受け取ることができます。
従って、人生を充実させるためには、価値をどれだけ生み出せるかが大切になります。
価値は相対的
初めに、1つ重要なことがあります。
それは、価値は相対的なものであるということです。
価値を提供する側と提供される側、その2者の間で価値は決定されます。
例えば子供が幼稚園で描いた絵。
その子供には失礼ですが、ほとんどの人にとってその絵に価値はありません。
しかし両親にとっては、それはとても大きな価値のあるものになります。
また近年問題視されている転売も、価値は相対値であることを示しています。
独占によって商品の価値が不当に操作されてしまっているのです。
価値は変化する
価値の変化について、少し特殊な例をあげましたが、もう少し深掘りして考えてみましょう。
物やサービスの価値は、どのような時に変化するのでしょうか?
1つに、時代によって変化するということが挙げられます。
近年では、技術の進歩によって変化するという言い方をした方が、分かりやすいかもしれません。
これからの時代を大きく左右させようとしているものと言えば、AIが想像されます。
例えば、タクシーやトラック・バスなどの運転手という仕事。
自動運転車の開発が進む中、10年後どうなっているかは分かりません。
人工知能の運転手が誕生すれば、従来の運転手の価値は低下してしまうことも考えられます。
いかにAIと上手に共存していくか、これが重要になってきそうです。
また今年、新型コロナウイルスによって、生活や仕事のあり方が大きく変わりました。
マスクや一部の食品などの価値が高まった一方で、外食や観光などの価値は低下してしまいました。
このように、様々な物やサービスの価値は、いつどのように変化するかは分かりません。
変化する時代の中で、どこに価値があるか見極める力が重要です。
需要と供給の関係
ここまで価値というワードを使用してきましたが、これは需要と供給に置き換えることができます。
AIやコロナの影響によって、無くなる仕事につい注目しがちですが、その一方で新しい仕事・新しい働き方も登場しています。
新たな需要を見極める際には、この新しい仕事に注目することが重要です。
ライバルの少ないブルー・オーシャンを見つけるチャンスにもなります。
見事ブルー・オーシャンな領域を見つけることができれば、そこで新たな価値を生み出すことができます。
仮に今の仕事やこれから就こうとしている仕事の将来が不安でも、落ち込む必要はありません。
と言っても、ただ時間が流れてゆくのをそのまま見過ごしていてはいけません。
そのスキルは他に生かすことができませんか?
別のスキルと組合せて、新たな需要を生み出すことはできませんか?
社会にどのような形で価値を提供することができるか、考え、行動することが大切です。
大学生の今すべきこと
スキルを身につける
価値を生み出す方法の1つに、高いスキルを身につけることが挙げられます。
他の人にない希少なスキルは、自身の大きな価値となり、高レベルで社会に貢献できるようになります。
またそのようなスキルはAIに奪われにくい傾向があります。
つまり、これからの時代とも相性が良いですね。
大学は専門学校とは異なりますが、それでも専門的なスキルや知識を身につける場の1つであると言えます。
大学生の間に高いスキルを身につけておくことは就職面でも有利となる可能性がありますから、ぜひおすすめです。
実務を知る
とは言っても、スキルだけではいけません。
いくら高いスキルを持っていても、それを使いこなせなければ意味がありません。
宝の持ち腐れです。
注意しなければならないこととして、大学の講義で主に学んでいることはスキルの部分になります。(もちろん例外もあります。)
知識を学び、スキルを身につけることで、様々なことができるようになりますが、それら
そのまま実務に生かすのは、少し難しいことも多いです。
つまり、大学の講義と実務との間には乖離があるのです。
それではどうすれば良いのでしょうか?
答えはインターンシップです。
インターンシップを経験することには、以下のようなメリットがあります。
- 就職後の自分(将来像)がイメージできるようになる
- それによりキャリア選択のミスを軽減できる
- 現在の学習がどのように役立つのかを理解できることで、勉強のやる気を高めることができる
大学の講義で学ぶ基礎はとても重要ですが、どうしてもつまらなく感じてしまいやすいことも事実から、勉強のやる気を高めるきっかけにもなることは一石二鳥ですね。
時代の流れ・変化に敏感になる
時代は常に変化し続けています。
価値が変化することで、仕事も変化していきます。
たくさんの仕事が無くなっていき、またそれだけ新たな仕事がどんどん登場しています。
先ほども挙げたように、これからの時代はAIが働き方に大きな影響を与えそうです。
ですから、時代の変化を捉えることは、とても重要です。
既存の知識や常識だけに頼っていると、時代遅れになってしまいます。
それではただの老害です。
最先端を行く必要はありませんが、ある程度時代の流れ・変化に敏感になることが大切です。
世界で何が起こっているのか、これからどのような変化が起きそうか、アンテナを張りましょう。
まとめ
あなたはどのような形で社会に価値を提供しますか?
まずは自身の将来について興味を持ち、調べて見ることが大切です。
人生は計画からいくらでも変わる可能性があります。
むしろ変わらない方が珍しいくらいです。
ですから、将来のイメージはかっちりとしすぎる必要は全くありません。
社会にどのように関わっていくか、一度考えてみることで生活にも変化が表れ、日々の充実にも繋がるかもしれませんね。