思考

9年間の吹奏楽経験から自身の長所と活かし方を考える

元々、ピアノをはじめとした音楽経験はありませんでした。

音楽の授業で鍵盤ハーモニカやリコーダーに触れていた程度です。

そんな初心者が中学で吹奏楽部に入部。

なんやかんやで高校・大学でも吹奏楽部に入ります。

先日の演奏会をもって大学の吹奏楽部を引退した今、あらためて9年間の部活動を振り返ってみました。

その中で感じた自身の長所は以下の2つ。

  • 向上心を持って1つのことを継続できる
  • 全体を把握しその中で自身の役割を考えられる

この2つを自身の長所だと考える理由をまとめます。

さらに、この長所は今後の人生にどのように活かすことができるかについても考えます。

2つの長所とその理由

向上心を持って1つのことを継続できる

理由
  • 実際に楽器を9年間続けた
  • 参加率も高い
  • 自身にとっての最適解を考え自主的に実行した

実際に楽器を9年間続けた

これを1つ目の長所として挙げる理由、それは何と言っても中学・高校・大学と吹奏楽部に入り、いずれも引退までやり遂げることができたからです。

楽器は1日2日で上手くなるものではありません。

ですから、上達のためには継続が欠かせません。

しかし、三日坊主という言葉があるように、継続は難しいのも事実です。

もちろんただ続けるだけでは意味はありませんが、長期間に渡って1つのことを継続できる力は自己評価できると考えています。

参加率も高い

特に部活への参加率を振り返ると、基本的に理由が無い限り欠席をした記憶はありません。

具体的には、資格の受験が部活と重なった場合には部活を欠席したことがあります。

ですが、私用や体調不良など、避けられる理由で欠席することはないよう心掛けていました。

(体調不良が避けられるか否かについては意見があると思いますが。)

また自主練習に関しても積極的に参加をしていました。

例えば高校では、1限開始前の朝、昼休憩時、およびテスト期間の放課後に自主練が可能でしたが、基本的に全て参加していました。

自身にとっての最適解を考え自主的に実行した

高校では、定期的にその楽器のプロによる個人レッスンを受けていました。

「レッスンでいただいたアドバイスや指摘をもとに練習し、次回のレッスンに反映させる」というサイクルが自身に合っていたため、大学でも先輩にプロの方を紹介していただき、定期的に個人レッスンを受けていました。

コロナウイルスの流行などもあり、結果的にレッスンを受けていた期間は3年間の部活のうち1年ほどでしたが、毎回新たな学びがあり、濃い時間を過ごすことができました。

楽器を専門として大学に通っている一部の部員を除いて、自主的にレッスンの受講を計画し実行する人は少ないと思います。

そんな中で個人レッスンの受講が最適解だと考え実行できたことは、向上心の観点から評価できると考えています。

全体を把握しその中で自身の役割を考えられる

理由
  • 合奏を通して俯瞰的に見る能力が養われた
  • 異なる視点で考えることが習慣化した

合奏を通して俯瞰的に見る能力が養われた

ピアノと違い、管楽器は基本的に同時に1つの音しか出すことができません。

  • メロディーを担当する人と伴奏を担当する人
  • 高い音を担当する人と低い音を担当する人。
  • ハーモニーを担当する人とリズムを担当する人。

このように、複数人で協力することで初めて1つの曲を完成させることができます。

従って、全体として曲を完成させるためには、1人1人が自身の役割を果たすことが重要となります。

そのためには、自身が今何を吹いているか、すなわち自身の役割は何かということはもちろん、他者が何を吹いているのかまで把握することが欠かせません。

特に大学では、楽器がチューバからバストロンボーンに変わりました。

チューバは伴奏を担当することが多い楽器です。

一方バストロンボーンは伴奏の他にハーモニーやメロディーを担当する機会も多い楽器です。

自身が主体となる場面なのか。

それとも誰かに寄り添う場面なのか。

より意識するようになりました。

異なる視点で考えることが習慣化した

演奏会は、自分たちが楽しんで終わりではありません。

演奏を聴きに来てくださったお客さんに音を届けるという、もう1つの目的があります。

お客さんがいて初めて演奏会が成り立ちます。

ですから、練習の時から常にお客さんの存在を欠かしてはいけません。

これはプレイヤーが中心の運動部の試合とは大きく異なる点だと考えています。

客観的に、自身やバンド全体の音がお客さんにどのように届いているかを想像する。

このような思考の習慣は、運動部での活動では得られていなかったと思います。

長所の活かし方を考える

プログラミング能力の向上

1つ目の長所として挙げた「向上心を持って1つのことを継続できる」ことは、プログラミング能力の向上に繋がると考えています。

プログラミングを学ぶ人の数は近年増加しているように感じます。

ですが、保守性の高いコーディングや信頼性を高めるためのテストの実装など、極めようとすると意外と奥は深いです。

楽器と同様に1日2日で身につくものではありませんから、継続的な努力が必要です。

加えてIT分野は技術の移り変わりが激しいため、古い知識に満足していては、すぐに時代遅れになってしまいます。

そうならないよう、長所を生かして継続的な知識のアップデートを心掛けたいと思います。

円滑なプロジェクト進行への協力

2つ目の長所として挙げた「全体を把握しその中で自身の役割を考えられる」ことは、円滑なプロジェクト進行への協力に繋がると考えています。

特に大学では、実験などの一部の講義を除き、グループで何かをする機会が減少しました。

ですが部活をしていたことで、属するコミュニティが1つ増えることになりました。

学生の本分は勉強であり、部活は捉え方によってはただの遊びです。

しかし、勉強だけの大学生活で良かったかと考えると、そうは思いません。

部活を通じて、複数人で協力して共通の目標に向かう経験をしたことで、協調性や状況把握力が高まったように感じます。

これらは仕事で必須となる能力です。

仕事は基本的にチームプレーです。

例えば1つのプロジェクトにおいても、要件定義から運用保守まで多くの人が関わります。

いくら高いスキルを有していても、他者と協力できなければ、そのスキルは生かされません。

それどころか、自己中心的な行動はプロジェクト進行の妨げとなる可能性さえあります。

すぐに変化させられる能力ではない「全体を把握しその中で自身の役割を考えられる」能力が身に付いたことは、今後の人生で必ずプラスに働くと思います。

人生の充実

 

最後に、これは長所とは関係ありませんが、趣味として楽器の演奏ができたことは大きいです。

部活を引退し、ひとまず金管楽器を吹く予定はありません。

ですが中学3年でオカリナを買い、それは今でも吹いています。

楽器は脳や身体に良い効果がたくさんあると言われています。

気分転換にもなり、人生の充実に繋がることから、楽器に出会えたことは本当に良かったと思います。

まとめ

9年間吹奏楽部で楽器の演奏を続けたことで、2つの長所を見つけることができました。

  • 向上心を持って1つのことを継続できる
  • 全体を把握しその中で自身の役割を考えられる

ですが、長所は持っているだけ・主張しているだけでは仕方ありません。

活かして初めて意味を持ちます。

自分の場合はこのような部分に活かすことができると考えました。

  • プログラミング能力の向上
  • 円滑なプロジェクト進行への協力

実際に長所を仕事や他の場面で活かし、部活動経験が人生に役立ったと思えるよう、努力していきたいと思います。